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果樹部会現地勉強会 
4月30日に果樹部会現地勉強会が行なわれました。

開催場所は南アルプス市でスモモの自然栽培に取り組み始めて2年目の野田さんのスモモ畑です。

この日は当会の顧問、講師である木村興農社主任研究員の熊田浩生さんをお招きして1日の勉強会。
午前中 自然栽培スモモ畑でスモモを中心に果樹の生育期の管理などを学ぶ。
午後   果樹全般の管理について熊田さんから話を聞くと言う内容です。

参加者は15名。
果樹部会、実践者は少ないですが、今回は新規会員さんや一般参加者、長野県の遠いところから毎年参加される方、そして県から2名、県農政部農業技術課の方、有機研究担当の方など色々な方々が参加されました。

午前の部。
雨予報でしたのでカッパや傘片手に開催。お天気雨で降ったり止んだり。
P1060269.jpg
まずは園主の野田さんから圃場の説明。(右手前赤い服の方)
自然栽培に切り替えて今年で2年目の畑。
品種 太陽 ソルダム 貴陽1本  
本数 14本

昔は桑畑、その後高田梅を栽培、スモモに切り替えて10年程の畑。
途中樹が枯れたりして何本か植え替える。
自然栽培に切り替える前はお父様が肥料、農薬、除草剤使用、慣行栽培で行なっていたそうです。

昨年自然栽培に切り替えて一番初めに行なった事は、
肥料分を抜く為にライ麦を播き、刈り取る。
そのこぼれ種から今年もライ麦が出ている。

食酢散布。一週間に一度のペースで散布。今年は既に3回散布。
2月にカイガラムシの卵に使用済み食用油と石鹸、水を混ぜたものを散布。
現在結果を見ている最中。

昨年との違いは、昨年はアブラムシが沢山出ていたが
今年は広い範囲で沢山いると言うのが見当たらない。
などの説明をして頂く。

その後、講師の熊田さんから見ての感想やアドバイスを頂きました。
熊田さんから「その前に皆さん少し畑をぐるーっと歩いて見て下さい」と。
P1060271.jpg
皆さんそれぞれ散らばり畑を一回り観察しました。
上を見る方もいれば、下を見ている方や、畑の片隅に向かう方、畑を出て上の道路から畑全体を見下ろす方も。

その後畑を見て気が付いた事、感じた事、疑問点など一人一人あげていきました。
15人居ればそれぞれ目線も違い、色々な感想がでました。
ただ一方的に講師や園主のお話を聞くだけではなく、
他人の畑でも自分の目で見て歩き観察し、感じた事を話し、
それに対してまたみんなで考えたり熊田さんから説明をいただけるという時間になりました。

一通り終わり熊田さんからのお話を頂きました。
熊田さんの第一印象、まず「一目見てガッカリの場所」という一言からはじまりました。
だからといってダメと言う訳ではありません。
どう改善していくかです。

いくつかの問題点と理由、改善策があげられましたが全部は書ききれませんので少しだけ。
まずは見た目から。
上の画像でもお分かりの通り、足元に草があまり生えてないと言う事、
この時期、この段階で草がない、そして地面が露出していると言う事がまず問題。
P1060284.jpg
畑のすみには多様な草が少し生えていましたが、5月になると言うのに畑はこの状態が広範囲に、、、。

以前の除草剤の成分もまだ影響しているかもしれないが、草が生えていないのは皆さんから多く出た意見の、
この土地の特徴でもある川からの影響での砂利だからとか、
土が堅いからとか肥料分がないからか?、などの問題ではない。

草が生えるのは成分ではなく物理的な事が大きく関係するという事。
この物理的な事や草の種はあるのになぜ生えない??草の芽が発芽する条件!など
色々と詳しくお話ししてくださいました。

まずはとにかく草が生える環境になる事、環境を作る手助けをする。
まだ自然栽培の環境としては浅いので時間がかかる事ですが、
多様な草が生えて微生物が共生する事ができて土が作られて来る。
基本的な事ですがやはり自然栽培には草がとても大事と言う事でした。

そしていくつかある中でもう一つ大きな問題はここの圃場の地形から起こる水の問題。
P1060279.jpg
近くには川があり道路からは畑を見下ろす感じでかなり下がっています。
P1060294.jpg
正面のコンクリートの壁には排水口の穴が空いていて、雨が降ると上の道路からの水が穴から畑へ流れて来るそうです。コンクリートも湿っていたり苔が生えている状態。
P1060295.jpg
そしてもう一辺もコンクリートの壁。その上には大きな二階建ての住宅が立ち並び日当りが悪く水はけが悪い。
この列の樹にも苔が生えている。
色々な問題が重なる圃場。

稲作も畑作にも共通する基本的なことですが、
水の問題で重視しているのは水が足りないと言う事よりも、水が多い事。
作物は水を供給するエネルギーよりも水が多い方がエネルギーを使うと言う。
見えている水ではなく地表面と地下で動いている水をどうとらえるか。
地下を動いている水によって地上部が左右される。など
やはりこの地下水の流れに目を向ける様にとおっしゃっていました。

樹形や剪定の説明も頂きましたが、やはりスモモも木村さんがいつも言っておられる葉脈の形が基本。
P1060286.jpg
ほとんどのスモモの樹がこの様に上に高く大きくなり過ぎて枝が長い。
中間に枝がほとんどなく樹の先端に枝と葉があります。

枝が長いと根からの養分を葉先へ、葉から光合成された養分を
全体にまわすエネルギーも負担がかかるのでなるべくコンパクトにと言う事。
大きくなった樹ですのでいきなり切らずに
真ん中に枝を作りながら少しずつつめていくと良いそうです。
剪定については来年1月にこの圃場で剪定講習会を予定しておりますのでまた詳しく教えて頂けると思います。

皆さん、スモモの樹を見て葉先が黄色い、今ひとつ元気がないなどおっしゃっていましたが、ただ肥料がないからなどと言う事ばかりではなく、葉先の状態は根を表しているという事なので地下部に問題があるという。

水が影響なのか根が影響なのか今の段階では言えないが。
その為にはやはり自然栽培で基本的な50㎝程の深さの穴を掘って温度を測ったり
地下部を見ることが改善策に繋がる大切な事だと。

自然栽培を行なうには地上部の前に地下の生育を見ていかなければならないと言う事。
沢山の草が生えてきて植物の根と微生物の関係、地下水の問題などが解消され地下部の環境が出来て、土が出来てから初めて自然栽培が始まるとおしゃっていました。

P1060273.jpg
こちらが枝先に実っているスモモの実の状態。
摘果前で沢山鈴なりです。病果もありますが、
7月に入ると収穫だそうです。
山梨産自然栽培スモモ。
今年は収穫出来たら皆で試食会を予定。
楽しみですね。


続いて午後の部。

午後は野外での予定でしたが、野田さん宅でお部屋をご用意して頂き、
果樹全般管理などに付いて熊田さんにお話を伺いました。

P1060309.jpg
座っている順から一人ずつ順番に聞きたい事を熊田さんに質問するという形となりました。
これから自然栽培に取り組みたいと思っている方、それぞれ自然栽培を実践している方、
また果樹に取り組んでいる方ばかりでなく色々な方が参加されましたので質問内容もそれぞれ。

内容は書ききれませんが、基本的な事、具体的な事、果樹ばかりでなく畑作や稲作に関する事、
また違った角度からの質問など本当に色々な質問がありました。
質問数は1人2つ位ですが、答える熊田さんはそれだけでも30件?。
それに対して一つ一つお答えくださり説明してくださいました。
この時間は、参加者からの質問に対しての熊田さんの答えや説明だけでも、果樹の事はもちろんですが、
自然栽培についての幅広い情報、自然栽培の一番大事な基本的な事、
捉え方など色々な事を学べたのではないかと思います。
熊田さん長時間ありがとうございました。

そして今回1日参加して下さった県の有機研究担当の方から一言。
「自然栽培のことは本などで読んでいはいましたが、なぜ出来るのかな?と思っていましたが、今回1日参加して、自然栽培と言うものは手を入れず自然に放置するのではなく、逆に皆さん積極的に作物、自然と向き合って関わっているんだなと思いました。」という感想を頂きました。

自然栽培とは自然のままではないと言う事。
手を入れず放任ではなく、むしろ積極的に自然や作物と関わる栽培です。
といつも熊田さんはおっしゃっています。

今回参加して頂いた方々にそのことを感じ取って頂けた事は自然栽培についての捉え方として一番大事な事ではないかと思います。

こうした機会を重ね、県の方々ともお互いに情報交換、交流し、少しでも山梨県での自然栽培の認識、技術向上、発展、普及に一歩一歩繋がっていってくれるようになっていけたらいいなと思います。

今回の果樹現地勉強会、多くの方に参加して頂き、午前午後という長丁場の中、講師の熊田さんには丁寧に教えて頂き、内容も質問も盛り沢山、普段聞けないお話やらもあり盛会でした。


最後に今回勉強会場の園主、野田さんから勉強会の感想を頂きましたので載せさせて頂きます。

自然栽培2年目と言う事で今回この畑で勉強会を開催出来た事に心から感謝しています。
大勢の方に参加して頂き熊田先生や参加者の方達から畑に対する意見や感想を頂けたことはとても勉強になりました。
雑草が少ない事や樹が大きすぎる事をご指摘頂いたのでその改善が今年の課題です。
今回の勉強会でも熊田さんが地下水に目を向ける様にと強くおっしゃっていましたが、土壌改善の目的で一生懸命麦を播いても、水はけが悪く、程よく土が乾燥していなければ麦は根を張ることは出来ないので目的は達成出来ないということで地下水の管理も課題の1つとなりました。
自然栽培では肥料や農薬を使用しないためその穴を他の事で埋めなければなりませんのでとても奥が深くやり甲斐のある農業だと思います。
特に果樹の自然栽培にはマニュアルがなく手探り状態なので未知の部分が大きいのですが、今回の勉強会が今後の成果に繋がる事を期待しています。
(南アルプス市 野田康博)

果樹は稲作や畑作の様に毎年種を播いたり作り直したり場所を変えたりとリセットする事ができません。
本当に時間はかかりますが、課題に取り組み変化していく畑や樹の姿を長い目で見ていかなければなりません。
美味しい自然栽培のスモモが山梨から生まれるよう頑張って課題に取り組んでいただきたいですね。

現地勉強会、畑作、稲作もそうですが自分の畑で一人向き合っている事は勿論良い事ですが、こうしてみんなで集まり実際に畑や作物を見ながら皆さんから色んな意見を聞く、情報交換ができることは色々な気づきや学びがあります。

次の当会の現地勉強会は5月23日(木)稲作、畑作合同現地勉強会が開催されます。
詳細はこちら。
当日はゲストに埼玉の自然栽培普及活動団体nicoさんの圃場技術指導員。
自然栽培実践者、渋谷農園さんの渋谷さんを講師としてお招きしての現地勉強会です。
nico http://nico.wonderful.to/
渋谷農園 http://www.k4.dion.ne.jp/~carrots/index.html
勉強会の様子をまたこちらでご報告いたします。
































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果樹部会 | 21:06:45
稲作現地勉強会 荒起こし
4月10日、稲作現地勉強会が行なわれました。
今回のテーマは、「田んぼの荒起し」です。

開催場所 北杜市高根町「ほのぼの農園ナチュラルハート」さんの圃場。
時間 10時〜12時
参加者 会員11名、非会員1名の計12名。

P1060033.jpg
集合場所はみなみ清里道の駅。圃場はこのすぐ下です。
この時期恒例の沢山の鯉のぼりがお出迎えしてくれた勉強会会場でした。

圃場の説明、勉強内容はほのぼの農園ナチュラルハートの佐藤さんからのご報告です。

稲作1
晴天ですが風が強くてひんやりとしています。
稲作部会長の挨拶と、全員の簡単な自己紹介をして、田んぼへ移動します。

稲作2

こちらが、自然栽培の稲作に挑戦する圃場です。
当初予定していた田んぼは休耕田で暫く田んぼとして利用していなかったため水の溜まりが良くない(田んぼとして使えるように整備するのに時間がかかる)と判断して、昨年まで他の方が慣行栽培でお米を作っていた田んぼの方で稲作をすることにしました。
左の水が溜まっている田んぼと、その右のちょっと広めの田んぼの2枚です。左に餅米を作って、右側にうるち米を作る予定でいます。

稲作は一昨年に一回行ったことがあるものの、自然栽培としては初めてで不慣れな事もあり、今年はできるだけ条件の良い所で全体の流れをつかむ事を主目的としたいと思います。

ただ残念な点としては、一般的に自然栽培の田んぼは、秋にお米を収穫した後に秋起しをしないで藁を敷いてそのままにしておくのですが、この田は昨年慣行農法を行っていたため、秋起しを行っています。
この状態で自然栽培の荒起しができるかどうか、さっそくやってみました。
稲作3

通常、自然栽培では10cm以上の土の塊りの状態で田を起すことを目指しますが、土の塊りにはなっているものの大きさは大分小さめです。
稲作4

やはり秋起しをして土がサラサラの状態になっていると、木村式の荒起しは難しいことが判明しました。
稲作5

こちらは、地面をスコップで掘ってみて、作土がどのあたりまであるか、みんなでチェックしているところです。結果は、10cm~15cmくらいまでが作土で、その下は硬盤層になっているようです。

稲作6

こちらは、トラクタのロータリーがどの位の深さまでを耕しているかチェックしています。トラクタを走らせずにロータリーを下げてから回して、また上げてからその深さを計って確認します。この深さは好みによるそうですが、私の田は15cmほどの深さで耕すことにしました。

その後、トラクタを走らせる早さと、ロータリー(PTO)の回転速度の組み合わせを何回か試して、できるだけ大きな塊りで起せるところを見つけて耕した状態がこちらです。
稲作7

握りこぶしが大体10cm程だと考えると土の塊りはまだ小さいですが、それでも初めよりは大分大きくなったように思います。これでも土を掘ってみると、土の中に空気の層がしっかりと有る事が確認できますので、好気性菌の活躍が期待出来そうです。今回の田んぼの条件から考えると、これが荒起しとしてはベストな状態と思われます。

休耕田を田んぼにしたり、畑から田んぼに転換した一年目の圃場でも同じような条件になる事が考えられますが、要は何がなんでも自然栽培のやり方に囚われるのではなく、荒起しでも何でも何故それを行うのかを考えて、その効果を得るためにどうすれば良いかをそれぞれの圃場の条件に合わせて考えて実施することの大切さを今回の勉強会で学ばせてもらいました。やっぱり自然栽培はマニュアルにはならないようです

こちらは水が溜まっていた田んぼです。水を抜くための溝切り作業を行いました。
稲作8

このような部分をどう扱うかについても、何年も自然栽培で稲作を行っている方達から貴重な意見をもらう事ができました。

今回、私の圃場を勉強会の場として提供させてもらったのですが、結果的には他の皆さんの貴重な経験や意見を聞かせてもらうことができて、とても勉強になりました。また、今回の勉強会は新規に入会された方や、稲作をこれから始めるという方も多く参加していましたが、木村式自然栽培の実践者に積極的に質問をぶつけられていたように思いますし、和気藹々とした雰囲気でとても良い勉強会になりました。
(ほのぼの農園ナチュラルハートさん佐藤さんより。)



この水たまりには沢山のオタマジャクシがいました。
P1050979.jpg
P1050981.jpg
ひとすくいでこんなに。これがみんなカエルになるんですね〜。
この時期の水たまりは困るけど、
生き物達が沢山共生する畑や田んぼになっていって欲しいですね。

最後にちょこっと野菜のハウスへ。
P1060012.jpg

ほのぼの農園ナチュラルハートさんは自然栽培で野菜をメインに作っています。
P1060016.jpg
固定種、自家採取の野菜の苗が沢山並んでいました。
P1060021.jpg
みんなで育苗中の苗を見せて頂いたり木村式の土作りをした土を見せて頂いたり、ここでもまた色々質問が飛び交い良い勉強会に。
皆さん意外と同じ悩みや疑問を持っていて、こうして集まるだけでも色々な事を学べます。
P1060028.jpg
最後はハウスの中で稲作部会長八巻さん、小黒会長の挨拶で終わりました。

そしてこの日は皆さんに、稲作部会長、八巻さんから自然栽培のニラの株分けをした物を頂きました。
P1060036.jpg
自然栽培のニラの株。
それぞれの畑ですくすく育ってまた沢山増えていくと良いです。
ありがとうございました。

今回の勉強会は講師はいませんでしたが、新しい会員さんも参加され沢山の質問や問題点に実践者さん達が一つづつ丁寧に答えてくれたり、みんなでアドバイス、アイデアを出しながら実践した勉強会でした。

昨年まで慣行栽培だった田んぼを自然栽培の田んぼに、そして水溜まりの問題など、これからどんな風に変化していくか楽しみです。

次の稲作勉強会は代掻きです。
詳細はホームページでお知らせいたします。












稲作部会 | 09:05:40
勉強会HP公開されました。
木村式自然栽培勉強会@山梨のHPが完成し、公開されました。

会について、活動スケジュール、お知らせ、会員さん達の取り組んだ作物の成果などを載せています。

今年もいよいよ今月から各部勉強会が始まります。

みんなで学び実践し、山梨から沢山の自然栽培の作物が生まれていけるよう取り組んでいきたいと思います。

木村式自然栽培勉強会@山梨HP http://kimurashikiyamanashi.org/index.html









会全般 | 10:27:03

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